こんにちは!
新作絵本の表紙作品をご紹介いたします。
登場人物の設定や、何度も描き直し、表紙だけで制作に半年近くかかってしまいました。
現在全作品の完成目指して、最終的な描き込み中です。
制作過程などを少しづつお話いたします。
この絵本を制作しようと思ったのは、今から4年から5年前になりますが、ある不思議な体験をしたことをきっかけにこの想いをたくさんの方に伝えたいと思ったことが始まりでした。
当時、体調を崩して東京から地元の富士市に戻って来たころで、原因不明の高熱や頻脈、だるさなどが続き起き上がれない状態になっていました。
過去に交通事故で脊髄を痛めたり、腎臓腫瘍で意識を失うなど、二回ほど臨死体験をしたことがあり、その後遺症からくるものかと思っていたのですが、大学病院で検査しても原因がわからず、寝たり起きたりの状況が続いていました。
絵を描く事も歩く事もできない日々の中、今後どうなってしまうのだろうかと不安でいっぱいでした。
本を読むことしかできなかったので、いろんな本を読みながら、どうしたら今の状況がかわるだろうかと考えていました。
ある日、不安は意識が過去や未来にあることが原因だということを知り、意識を”今”に集中してみようと思いました。
ゆったりと窓の外を眺めながら、思考を止めて深呼吸しながら、”今”を感じてみると、不思議なことが起こりました!
窓の外の木と葉っぱと自分がひとつにつながり、自分が木の一部になってしまったように感じました。その後、目の前に見えるもの、コーヒーカップや机、椅子、食器、ありとあらゆるものが自分とひとつに一体化したように感じ、味わったことがない至福感でいっぱいになりました。
一瞬のことだったと思うのですが、人間の身体が原子よりも小さい粒子、エネルギー体でできていることを体感し、その粒子はすべての生あるものから、命のない物体まですべて同じものからできていることを体感しました。
その後、病気や将来の不安や心配事が一切なくなり、至福感があとからあとから溢れ出て来て、毎日が幸せでいっぱいになりました。
意識が変わることによって、現実が変わることを感じ、その後、原因不明の病気が甲状腺疾患とわかったり、いろんな事が好転していきました。
この不思議な体験はなんだったのだろうと、いろいろ調べてみると、ある方にそれは”一瞥体験”というものだと教わりました。
一瞥とは、宇宙の本質や悟りの世界をほんの一瞬垣間見ることで、一時的に覚醒する体験のことだそうです。その体験の後は、いいようのない安らぎに包まれ、世界感がかわり、喜びにあふれるそうです。
自分は、悟りを開くようなことを望んでいたわけでもなく、無宗教でスピリチュアル的なことも苦手だったので、なぜ自分がそんな体験をしたのか意味がわからず、その後いろんな事を学び続けました。
療養期間中は、本を読むことしかできなかったので、様々な良書と呼ばれる賢者の本も読み漁りました。
今まで、理解不能だった本の内容が徐々にわかるようになり、「般若心経」の空の世界、禅の思想、聖書における隣人愛、「無条件の愛」がとても近い感覚だったように思います。
人間の幸不幸とは、意識が創り出すもので、意識が変わると現実も変わっていくことを感じました。
あの体験が一瞥といわれるものかどうかわかりませんが、「全ては一つのものからできている」ことを実感すると、世界中の人だけでなく、もの、宇宙、あらゆるものが自分と同じだと感じ、人と争うことや比較すること、足りないと思うこと、すべてのネガティブな意識や戦争もなくなり、世界中の人が心の底から満たされていくと思いました。
マザーテレサや偉人たちが素晴らしいのは、持って生まれた徳性が一般人と違うのだと思っていたのですが、世界がすべてが一つのものからできているとわかれば、だれもが人に優しく、自分と同じように誰をも愛することができるのではないかと思います。
そして、世界中の人が同じように感じることができれば、心の中の国境もなくなり、いじめや孤独もなくなるのだと感じました。
また、全てが一つだと感じると、死への恐怖もなくなり、肉体が滅んでも意識は永遠に続くものであり、愛する人の死別の恐怖をも超越できるとと思いました。
私が最愛の母を脳出血で亡くしたのは25歳の時で、一卵性親子と言われるほど仲が良く、仕事も生活も常に一緒だった母との突然の別れのショックは、自分の半身を亡くしたような、立ち直れないほどの絶望を感じました。
絵を描く事をずっと応援してくれた母に何の恩返しもできず、後悔と悔恨の日々の中で絵が全く描けなくなり、立ち直るのに数年かかりました。もし、全ては一つだと言うことをその時に知っていれば、目の前が真っ暗になり、何もかも亡くしたような絶望感を味わうことはなかったのではないかと思いました。
絵本の中で一番伝えたかったテーマは、
「死は永遠の終わりではなく、意識はつながっている。世界はすべてひとつのものからできている。」
意識を変えることで、心が喜びに包まれる想いを絵本にして、たくさんの方に伝えたいと思ったのが、この絵本を制作するきっかけになりました。
絵本を制作しようと思ってから、15枚の絵の構想イメージが次から次に頭に浮かびました。
そのラフスケッチを形にすることから絵本の制作が始まりました。
完成までこんなに長くかかるとは思いませんでしたが、次回は、原画制作過程や苦心したストーリー制作についてお話しますね。
どうぞお楽しみに!
不思議な体験と絵本のストーリー制作について【絵本制作秘話vol.2】
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