2010 Warsaw Chopin’s 200th anniversary exhibition NHKカルチャー主催 ワルシャワ/ポーランドで開催されたショパン生誕200年祭に出展しました。 会場では、黄金背景テンペラ技法50号の大作とプラチナを使用した作品、油彩テンペラ混合技法の作品を展示しました。 現地のテレビ局のニュースでも紹介され、たくさんの方の来場があり大盛況でした。 テンペラ画を現地の方に体験していただこうと思い、ワークショップを二日間渡って開催しました。 子供からご老人まで延べ100人以上は来場され、用意した用紙も足りなくなるほどの大盛況でした! 卵メディウムを使用し、顔料を水で溶いて絵の具を作っていきます。皆さま作品づくりに夢中で、それぞれ個性豊かなアート作品が完成しました。 通訳の方が入ってくれて、とても楽しい時間を現地で共有することができました。 展示会が終わった後は、ワルシャワの街とショパンのゆかりの地を巡りました。 戦火の後見事に復興したワルシャワの街は、ポーランド人の誇りと強い意志を感じました。 ピアノの詩人と呼ばれるショパンの調べは、繊細でリリカルな曲調の美しさに、自分の求めている絵画の世界に通じるものがあると感じました。ショパンの銅像のある公園に行くと、椅子に腰かけながら、ボタンを押すとショパンの曲が流れてきました。国中の人に愛されている故国の誇りの作曲家だと心から思いました。 ショパンの心臓が収められている教会は、優美で聖なる音楽が聞こえてくるような清らかな空気が漂っていました。 ショパン記念館に入った時、自分の中に流れているアーティストとしての血が脈打つような感覚に襲われ、一人のアーティストとして人々の心に永遠に残る作品を描きたいという想いでいっぱいになりました。 ショパンの孤高の芸術性に触れ、心に残る作品を一つでも多く創ることがアーティストの使命ではないかと思うようになりました。日々試行錯誤の連続ですが、子供の頃に描いた夢「歴史に残る画家になる」ことだけは、どんな時も忘れたことはありません。 これからも、遥かなる芸術の頂を目指し精進を続けていきます! 素晴らしい体験を重ねることができ、展示の場を作ってくださった皆様、現地でサポートしてくださった皆様、心から感謝申し上げます。