ご報告が遅くなってしまいましたが、ドイツ・ベルリン最大の国際アートフェア「BERLINER LISTE ベルリナー・リステ」が無事終了しました! 現地から画像が届いたのでご紹介いたします。 出展作品は、 4つの物語「ラ・バヤデール、白鳥の湖、眠りの森の美女、カルメン」を 3つの技法「黄金背景テンペラ技法、油彩テンペラ混合技法、拭き漆蒔絵技法」で描いた4部作です。
ドイツで作品を展示するのは初めてでしたが、貴重な作品展示の機会を頂けましたことに心からお礼申し上げます。
体調不調の中出展を悩みましたが、無事作品を展示することができ、関係者の皆さま方のご好意に心から感謝申し上げます。 今回の出展作品は12枚の構図を三つの技法で組み合わせたのですが、思いのほか大変な作業で構想から制作まで日数がかかりました。
漆も使用したので、湿度を調整し乾かしながらの作業で大変でしたが、新しい技法に挑戦することができ良い経験になりました。 展示風景の画像を見て、F20×2の比率、金と銀の対比で構成したのですが、絵巻物のように横長に一つの物語を読めるよう構図を決め構成した方が良かったかなとか、天井が高い会場だったので、小品を組み合わせるよりも一つの画面で一つの技法で描き込んだ作品の方が見応えがあったかなとかいろいろ反省点もありました。
海外のアートフェアに出品することで、あらためて日本の美の素晴らしさを発信したいという想いも湧きあがりました。 今回の出展が今後の制作の励みとなり糧となるよう、これからも心を込めて精進していきたいと思います。
今回のテーマは、前回のパリのアートフェアに続き「無償の愛」を物語の中で描きました。 完成した作品を眺めているうちに、「無償の愛」よりももっと尊いものを描きたいと感じるようになりました。
無償の愛に勝るものとは、人間愛を越えた聖母の愛、「アガペーの愛」、無限の愛と恩寵、限りなく広く大きな愛を描きたいと思いました。 これからも限りなく慈しみ深い愛を感じる作品を制作していきます。 今後ともどうぞよろしくお願い致します!
現在制作中の作品は、姉の知人に2年ほど前から頼まれていた能の作品「羽衣」を3つの技法で描いています。 10月10日地元で開催の能楽舞台のホールで展示予定なので、最後の追い込み中です! 完成しましたら、後日ゆっくり技法の紹介を致しますね!
いつも応援心から感謝致します。