Yuko Sagisaka Exhibition 2017 Resurrection of tha Renaissance
場所:松坂屋 富士ギフトショップ
〒417-0055 静岡県富士市永田町2-51-2
会期:2017年9月21日(木)~9月26日(火)
午前10時~午後6時
中世末からルネサンス期の祭壇画の主要な絵画技法である黄金背景テンペラ古典技法と、15世紀末頃から北方ルネサンスで盛んに描かれた油彩・テンペラ混合技法を用いて、板を支持体に金箔・プラチナ箔を使用して描かれています。油性と水性を併用できるテンペラ絵具の特性を生かし、東洋と西洋の調和された独自の美・オリエンタルで優美な幻想世界を表現しています。
テンペラ画の巨匠フラ・アンジェリコ、ファン・エイク等と同じ技法を用いて描かれた確かな古典技術、色鮮やかな色彩美とイマジネーション豊かな幻想世界は、イタリア・フランス・イギリス・モナコ各地で絶賛され、ボッティチェリの再来と高い評価を受けました。作品はローマ法王、モナコ王室を始め、世界各国に所蔵されています。
テンペラとは、一般的に卵を展色剤として顔料を練って作った絵具およびこの絵具を用いて描いた絵画の技法をいう。語源は、元来「混ぜ合わせる」という意味のラテン語のTemperareに由来し、中世では動物膠や植物性の接着物を混ぜた水溶絵具の総称として用いられた。卵を用いた技法自体は、ギリシャ、ローマ以前の時代から存在したが、中世の装飾写本や、中世末からルネサンス期にかけての祭壇画(板絵)や壁画の一部として絵画技術の主要な部分を占めた。