アーティスト・ステートメント/ARTIST STATEMENT

■匂坂祐子 Yuko Sagisaka ARTIST STATEMENT
アーティスト・ステートメント(制作コンセプト)

08 (2)

~アートで世界に「愛」を贈る~

人の心に愛と光、勇気と希望を贈る絵を描く事が私の生きる証です。
テーマは、無限の宇宙、月、少女と猫、天使、文学、伝説等。インスピレーションを感じながら描いています。

画家になりたいと思ったのは、聖母幼稚園で見たラファエロの聖母子像が原点でした。
幼少時代は、雄大な富士山の麓、富士市に生まれ、事業を経営している両親と姉と一緒に、絵画、日舞、筝曲、ピアノ等を習いながら、本を読んだり空想するのが大好きな恵まれた子ども時代でした。

その後、12歳で父の会社の倒産、両親の離婚、25歳で母、26歳で父の病死、事業の継承、画家としての再出発、怪我と病気による二度の臨死体験など多くの苦難を乗り越えながら、自らのアートを確立してきました。

最愛の母の死や交通事故で手足が動かなくなったり、何度も絵が描けなくなる状況の中で、自分は何の為に絵を描くのだろう、なぜ描かねばならないのだろうかと自問を繰り返し、絵を描く事が自分の人生を生きることなのだと気づいた時、自分の使命は、絵を描く事で人々に愛と癒し、無限の愛を贈ることなのだと思いました。

自分が本当に描きたかった世界、技法を探し求める中で板に描くテンペラ画に偶然出会いました。この技法に出会った時、稲妻が降りてきたように、自分の世界観を表現することのできる探し求めていた技法だと確信しました。

現在の作品は、板を支持体として、中世末からルネサンス期の背景に金箔を使用した卵黄テンペラによる黄金背景テンペラ古典技法、北方ルネサンス期に描かれた油彩とテンペラの混合技法の二つの技法を用い、東洋と西洋が融合された詩的情緒を感じる独自の美の世界を展観しています。

私のアーティストステートメントは、アートで世界に愛を贈ること。それが私が生きた証です。

Life is an art. Art is to find out the significance of existence of self.
(人生は芸術である。芸術とは自己の存在意義を見出すものである。)

■アーティストになった理由

聖母幼稚園に通っていた頃、ラファエロの描いた聖母子像の絵を見て画家になりたいと思いました。絵を見ているだけでとても幸せな気持ちになり、絵を見た人が幸福になるような絵を描きたいと思ったのがアーティストとしての原点です。

小学校の卒業文集で将来の夢は歴史に残る画家と書きました。なぜそんな夢を描いたのかと記憶を辿ると、自分は生まれてきてもよかったのだろうかと考える中で、時を越えて存在する何かを残すことが自分の存在意義だと感じていたのかもしれません。

自分の世界観を表現する技法を探し求める中でテンペラ画に出会いました。生と死を越えた魂の救済、全ての人には存在する意義があること、人の心に永遠に残る「愛」を描くことが私の使命です。絵画を通して、心が洗われるような愛と光を贈る事が私のアーティストになった理由です。

■人間は何のために生まれてきたのか?

ラファエロの聖母子像を見て画家になりたいと夢を描き、10代から20代は注文制作を受け、主に油彩画で風景や静物・花などを描いていました。

25歳の時、画家になる夢を応援し続けてくれた最愛の母を亡くし、何の為に自分は絵を描くのか、生まれてきたことの存在価値も見いだせなくなり、絵が描けなくなりました。その後、母への想いを込めて描いた作品、能をモチーフにした「海人」(母が子を想うテーマ)を完成させ、絵を描くことで生きる意味を見出すことができるようになりました。

それまでは、母や人が喜ぶ顔を見たくて絵を描いていましたが、自分の為の絵を描きたいという思いが芽生え、試行錯誤しながら自分の世界観を追求し、生きる道を探し求めました。

人間は何のために生まれてきたのか?
答えは一つではないけれど、精神と魂を高め、世界に愛と平和を贈ることが生まれてきた証だと感じます。

これからも「愛」をテーマに、人々の心に永遠に残る希望を贈り続けていきます。

 

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