こんにちは!
興福寺の阿修羅像を描かせていただきました!
阿修羅は、八部衆または二十八部衆に属する、仏教の守護神。
古代インド神話の阿修羅王は、帝釈天に戦いを挑み荒々しい合戦を繰り返す鬼神でしたが、仏の教化によって迷いから目覚め仏教の守り神となったと伝えられています。
興福寺の優美で神秘な阿修羅の表情は、荒々しい心が釈迦と出会ってその教えに帰依し、仏法を守護する八部衆の一柱として善神に生まれかわった瞬間の浄化された顏を捕えた像と言われています。
梵語(ぼんご)(古代インド語)のアスラ(Asura)の音写で「生命(asu)を与える(ra)者」とされ、また「非(a)天(sura)」にも解釈され、まったく性格の異なる神になります。ペルシャなどでは大地にめぐみを与える太陽神として信仰されてきましたが、インドでは熱さを招き大地を干上がらせる太陽神として、常にインドラ(帝釈天)と戦う悪の戦闘神になります。仏教に取り入れられてからは、釈迦を守護する神と説かれるようになります。
像は三面六臂、上半身裸で条帛(じょうはく)と天衣をかけ、胸飾りと臂釧(ひせん)や腕釧(わんせん)をつけ、裳をまとい、板金剛をはいています。
八部衆
・乾漆八部衆立像(はちぶしゅうりゅうぞう)
・阿修羅像(あしゅらぞう)
・五部浄像(ごぶじょうぞう)
・沙羯羅像(さからぞう)
・鳩槃荼像(くばんだぞう)
・乾闥婆像(けんだつばぞう)
・迦楼羅像(かるらぞう)
黄金背景テンペラ技法の制作過程をご紹介いたします。
1.転写、赤ボーロ(箔下とのこ)塗り
デッサンを転写後、赤ボーロを三層塗って乾いたらメノウ棒で磨き、4層目を塗ります。
2.金箔張り
赤ボーロを塗った部分に膠水をつけながら、金箔を貼っていきます。
4.固有色描き込み
顔料に卵メディウム(卵黄・お酢・防腐剤)と水でテンペラ絵の具を作り、固有色で描き込んでいきます。
陰影を意識しながら描き込みます。
5.背景の金箔の上にテンペラ絵の具のデコルコマニーを使いながら描き込みます。
5.完成
阿修羅の表情がとても難しかったですが、描き込んでいるうちに心が浄化されていくように感じました。
世界の平安を祈願して、次回も神仏シリーズを制作していきます。
どうぞお楽しみに!
皆様の心が浄化され、平安がおとずれますように!
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