こんにちは!
いろんな事に感謝をこめて、個展に向けて80号の大作制作中です!
昨日はお誕生日メッセージをたくさんありがとうございました!
新しい年も真摯な気持ちで制作に向き合っていきたいと思っています!
能-羽衣より天女を描いています!
故郷静岡の美保の松原と羽衣を題材にした能の作品を仕上げています!
美保の松原は、富士山と共に世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」にも選ばれた名勝で羽衣の伝説が残されています。
天女の清らかで高潔な意志を油彩テンペラ混合技法で描き込んでいます。
天女の面の制作過程です。
固有色で陰影をつけた後、再び混合白で明るい部分を描き起こします。
影をつけていきます。
明るい部分を描いていきます。
輪郭を描いていきます。
ここからは、天女に心を通わせながらじっくり描き込みます。
衣の制作過程
雪のような純粋で美しい天人の羽衣を描き込みます。
陰影をつけながら、衣の模様を描き込みます。
金箔も入れていきます。
もうすぐ完成です!
羽衣伝説についてのご紹介です!
三保の松原に住む漁師白龍は、釣りに出た折、松の枝に掛かる美しい衣を見つけます。
白龍は衣を宝にしようと持ち帰ろうとした時、天女が現れ「「私は天女です。その衣は羽衣といってあなたがたにはご用のないものです。どうぞ返して下さい。それがないと天に帰れません。」と言いました。
白龍は、返そうとしませんでしたが、 天女の悲嘆にくれた姿を見て羽衣を返す気持ちになりました。
「返すかわりに天人の舞っているところを見せてください。」
天女は喜んで承諾し
「羽衣がないと舞えません。まず羽衣を返して下さい。」と言いました。
白龍は先に衣を返すと、舞わず天に登ってしまうのではないかと疑います。
すると天女はきっぱりと答えます。
「いや疑ひは人間にあり、天に偽りなきものを(疑いや偽りは人間の世界のことで天上の世界にはございません。)」
白龍は自分が恥ずかしくなって衣を天女に返します。
羽衣を身にまとった天女は、月宮殿の乙女の一人である事を明し、三保の松原の春景色が天上界のようであるとその美しさを讃え、「君が代は天の羽衣まれに来て撫づとも尽きぬ巌ならなむ」と詠まれた歌のようだと歌い舞う姿は、優雅で雪が舞うような美しさでした。
やがて天女は、十五夜の空に輝く満月のようになって富士山の高嶺に昇り、天空の霞の中に消えていきました。
小さい頃、日舞と筝曲を習っていたので、和的な美しさにも惹かれます。
西洋のテンペラと東洋の美しさを融合した美の世界を描いています。
完成をどうぞお楽しみに!
大作が完成したら、新作絵本の制作に没頭したいと思います!
人は皆一つである事、命に終わりがない事を絵本の世界に込めて描きます!
こちらの完成もどうぞお楽しみに!
Yuko Sagisaka Exhibition 2017
匂坂祐子テンペラ絵画展
~蘇るルネサンス テンペラ古典技法で描く幻想美~
場所:松坂屋 富士ギフトショップ
〒417-0055 静岡県富士市永田町2-51-2
会期:2017年9月21日(木)~9月26日(火)
午前10時~午後6時
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